お客様インタビューINTERVIEW
NTN株式会社様

「ブラインドの見直しがCO2削減と働きやすさに繋がる」
NTN株式会社 磐田製作所様(以下、NTN様)に、弊社の採光ブラインド アカリナ コントラクト※(以下、アカリナC)を導入いただきました。
CVJアクスル事業本部 磐田製作所 管理部 木村龍司(きむらりゅうじ)様に企業としての特長や、アカリナC導入の背景・実際に使用した感想などを、営業担当の宮本がお伺いしました。
まず、NTN様についてご紹介いたします。

■ 会社紹介 ■
NTNは1918年創業の、100年以上の歴史をもつグローバルな精密機器メーカーです。主力商品であるベアリング(軸受)は自動車や鉄道車両、電子機器、風力発電装置などあらゆる機械の中の軸をなめらかに回転させる部品で、摩擦を減らすことで省エネルギー化を図り、あらゆる産業におけるエネルギーロスの低減に貢献しています。
NTNグループは「新しい技術の創造と新商品の開発を通じて国際社会に貢献する」という企業理念の実践を通じて、省エネルギーに貢献するベアリング技術を幅広い分野で活かし、持続可能な「なめらかな社会」の実現を目指しています。
■ 所在地 ■
本社:〒530-0005 大阪市北区中之島3丁目6番32号 ダイビル本館
磐田製作所:〒438-8510 静岡県磐田市東貝塚1578番地
Q:NTN様の特長や製品についてお聞かせください
木村様:NTNは1918年に創業した、ベアリングやドライブシャフトなどの商品を製造するメーカーです。
日本国内では自動車用ベアリングのイメージが強いのですが、当社は世界33カ国に200を超える拠点があり、幅広い分野へ製品を提供しています。例えばヨーロッパでは「ツール・ド・フランス」に代表される自転車レースの文化があり、自転車用の特殊なベアリングの需要もあります。地域ごとに自動車以外の用途でも求められており、私たちが普段イメージする以上に多様な場面でベアリングが活用されています。
宮本:私はボールベアリングの球が高い精度で加工され、その表面が非常になめらかであるという程度のことは知っていますが、製品についてはあまり詳しくありません。
実は親戚が御社の子会社の製造工場で働いていまして、品質管理の部署で傷などの最終チェックを目視で行っています。製品の品質検査は、どのように行われているのでしょうか。

木村様:量産品はカメラで検査しています。私はボールベアリングではなく、ニードルベアリングのローラー、いわゆる針のように細い部品の製造に長年携わってきました。外観品質では傷やへこみなどの不良がないか、最終的には光を当てて外観目視検査で確認します。
近年は外観検査の自動化が進み、カメラによる検出に置き換えられつつありますが、製造工程で使用する油の影響で映像が歪んだり、光が乱反射して正確な判定が難しいといった課題もありました。
しかし、ここ数年の技術進歩により、光の当て方や検出方法そのものが改善され、従来よりも精度の高い自動検査が可能になりつつあります。また、NTNでは外観検査の自動化に貢献するロボットモジュール商品も開発しており、自動化技術の裾野が広がってきています。
Q:省エネ、CO2削減、環境への取り組みがあればお聞かせください
木村様:まず大きな取り組みとして、NTNグループはカーボンニュートラル(以下、CN)の実現を目指しています。具体的には、SCOPE1・SCOPE2については2030年までに50%削減、2035年までにCNを達成することを目標としています。また、SCOPE3については2050年の達成を掲げています。
全社的に見ると特にSCOPE2に関わる割合が大きく、電力使用量の削減が中心課題です。分析の結果、全社的には空調設備、工場では熱処理炉やエアコンプレッサーが大きな電力を消費していることが分かりました。そこで、こうした主要設備についてはさらに詳細に分析し、省エネ効果が見込める技術やアイテムを自社でテスト・選定し、効果的なものを随時導入しています。
宮本:弊社のアカリナCは創エネ製品ではありませんが、省エネの面では空調効率化や照明削減に貢献できると考えています。御社でも空調効率化に取り組まれていると伺いましたが、具体的にはどのように進められているのでしょうか。
木村様:まず、2024年にCN推進委員会を立ち上げ、日本、欧州、米州など6つの地区部会に分かれてグローバルに活動し、その成果を年2回開催される全体のCN推進委員会で報告しています。日本地区部会では、さらに四半期ごとに開催しています。
各地区部会ごとに省エネ推進、エネルギー調達などのワーキンググループを組織しており、各グループは月に1回程度のペースで会議を開催し、省エネ効果のある取り組みやアイテムを共有しています。その情報をもとに、各事務所・事業所で展開できるものを広げていく仕組みです。
この会議には担当の執行役員も毎回出席し、取り組み内容の確認やアドバイス・指示を行うなどして、全社としてCNの実現に向けた活動を進めています。
宮本:御社はグローバルに企業活動されていますが、例えば日本と欧州では気候や環境が異なると思います。そのため、取り組みの内容や重点も地域によって違いがあるのではないかと感じますが、いかがでしょうか。
木村様:やはり環境問題に関してはヨーロッパの方が厳しいですし、進んでいますよね。先日、地熱を利用した省エネの事例をご紹介いただき、実際に導入している企業を訪問しました。日本では地熱利用はまだ一般的ではありませんが、海外では活用される事例が多いようです。考え方もそうですが、取り組み姿勢や推進手段も地域によって違いがあるのではないかと思います。

Q:働き方改革への取り組みについてお聞かせください
木村様:近年は特に夏の気温・気候が異常なほど高温多湿となっており、それに伴う熱中症や集中力低下による労働災害のリスクが大きな課題になっています。こうした状況に対応するため、製造現場では以前に比べて空調を効かせるようになりました。安全第一の観点から、作業・労働環境の改善は欠かせません。一方で、CNや省エネの観点では電力使用量の削減も重要です。そのため、省エネに貢献できるアイテムを一つひとつ小さなものまで丁寧に導入し、快適な作業環境と省エネの両立を図っています。
私が所属するスタッフ部門では、事務所の窓にアカリナを設置しました。その結果、日射熱の遮熱効果を実感するとともに、空調を適切な設定温度で運転することもできています。事務所における作業環境づくりでは、室内温度をより快適に保つことが重要だと感じています。

空調の工夫も大切ですが、あかりカンパニーさんのアカリナのように、身近で即座に導入できるアイテムは非常に有効です。特にスタッフ部門にとっては、大変ありがたい存在だと思っています。実際に窓を背にして座っている社員からは「ブラインドがアカリナに変わってから背中が熱くなくなったよ」といった声をいただいています。
CO2削減や省エネといった効果はもちろんありますが、まずは働く人、アカリナの付いた窓の近くで働いている人が「付けてくれて良かった」と実感してくれることが何より重要だと考えています。
導入を担当した立場としても、そうした生の声をいただけるのは本当にありがたく、取り組んで良かったと思える瞬間です。また、窓に関しては遮熱ガラス塗装の効果確認テストも進めています。
製造現場に対しては、協力メーカー様からご紹介いただいた暑熱対策用空調ノズルの導入を検討しています。このノズルを空調ダクトやスポットクーラーに取り付けることで、体感温度を2~3℃下げられるうえ、使用電力の削減も期待できるものです。暑さが過酷な現場で作業する従業員にとって、より快適で安全な環境づくりにつながることを期待しています。
宮本:アカリナCがお役に立っているようで嬉しいです。引き続き期待に添えるよう努めてまいります。ちなみに、働かれている方々のワークライフバランスの面で、何か取り組まれていることはございますか。
木村様:勤務スタイルについては、ワークライフバランスの推進を目的にフレックスタイム制を導入し、従業員が勤務時間帯を柔軟に調整できるようにしています。
また、小さなお子様がいる従業員のために、自社で経営する保育園を併設しています。こうした取り組みを通じて、安全かつ安心して効率よく働ける環境づくりを進めています。
さらに、毎年秋には従業員とそのご家族、地域の皆様への感謝を込めてお祭りを開催しています。有名なお笑い芸人を招いたり、お子様向けに戦隊ショーを催したり、ご来場いただいた皆様に抽選券を配布して抽選会を行ったりと、毎年大変な盛り上がりを見せています。
宮本:保育園が併設されているのは素晴らしいですね。共働きしやすい環境はとても魅力的ですし、お祭りも従業員の皆さんや地域の方々にとって、毎年の楽しみになっているんじゃないかなと思います。

Q:アカリナCと出会ったきっかけについてお聞かせください
木村様:自動車メーカー主催のCN展示会で、はじめてアカリナを知りました。CNを推進するうえで、身近なブラインドでもCO2削減に貢献できることを知り驚きました。その後はスムーズに進み、短期間で導入が決まりました。
Q:アカリナCを導入する前と後で、社内に変化はございましたか
木村様:アカリナを設置したことで事務所内が明るくなり、昼間でも照明をOFFにできるエリアが見られるようになりました。その結果、省エネ意識も高まっています。
先ほども触れましたが、窓際で働く従業員からは「ブラインドが熱を持たないから快適に過ごせる」といった声も多く寄せられています。最も期待しているのは、アカリナ設置による空調電力の削減です。現在試算中ではありますが、すでに効果を感じています。
一方で、近年は夏の暑さが長引き、熱中症になる方が増えているため熱中症対策を重視しています。そこで「暑さ指数」の導入を検討し、以前のようにエアコンの設定温度を無理に制限することはなくなりました。省エネはもちろん重要ですが、まずは従業員が安全・健康に働ける環境を整えることを最優先にし、そのうえで省エネと快適な職場環境の両立を進めていきます。
宮本:そういえば、以前は環境省がクールビズとあわせてエアコンの設定温度28度を推奨していましたが、最近はあまり聞かなくなったように思います。暑い環境では集中力が途切れやすく作業効率も下がってしまうため、快適な職場環境づくりと省エネのバランスが大切ですね。
Q:今後の環境への取り組みや、ビジョンがございましたらお聞かせください
これはNTNグループのトップメッセージからの引用になりますが、
「グローバルにおいて取り組みが加速する環境問題については、事業活動を通じて電動化や再生可能エネルギーの発展に寄与するほか、NTNグループだけでなくサプライチェーン全体でCO2排出量の削減に取り組むことで、カーボンニュートラルの実現に貢献し、人と自然が調和し、人々が安心して豊かに暮らせる「なめらかな社会」の実現を目指してまいります。」
これが弊社のポリシーであり、考え方です。
具体的な取り組みとしては、SCOPE1・SCOPE2のCN達成が目下の最重要課題です。なかでもSCOPE1の対象である熱処理工程におけるLPG等のガス削減は難易度が高いと考えています。そこで、カーボンクレジットやカーボンオフセット、グリーンLPGの採用だけに依存せず、LNG(天然ガス)を用いた熱処理の一層の活用や、熱処理炉の熱損失抑制にも積極的に取り組みます。
SCOPE2については、ペロブスカイト太陽電池や遮熱・断熱塗装など、従来より設置・施工の適用範囲拡大が期待できる次世代の省エネ技術に注目しています。情報収集と試行テストを強化し、導入に向けた検証を段階的に進めていく方針です。
宮本:本日は貴重なお話をたくさんお聞かせいただき、ありがとうございました。省エネやカーボンニュートラルへの取り組みと、従業員の皆さまが安心して快適に働ける環境づくりに向けた姿勢がとても印象的でした。これからも、快適で持続可能な職場づくりのお手伝いができれば幸いです。
あとがき
今回のインタビューを通じて、アカリナCを導入いただいたことで窓際の暑さがやわらぎ、職場環境の改善につながったこと、さらに、室内が明るくなったことで社員の皆さまが自然と照明を消す頻度が増え、省エネへの意識づけにもつながったとお聞きし、製造メーカーの一員として大変嬉しく感じました。
また、製作所の近くに自社運営の保育園を設けられたり、地域住民の皆さまも参加できるお祭りを開催されたりと、地域社会とのつながりを大切にされている姿勢にも深く感銘を受けました。
インタビュー後には展示室をご案内いただき、磐田製作所様で製造されている様々な製品を見せていただきました。木村様が製品について説明される中で「弊社の製品は、やり過ぎなくらい隅々まで丁寧にきれいに仕上げるんですよ」とおっしゃっていたのが特に印象的でした。長時間にわたり親切にご対応いただき、心より感謝申し上げます。
あかりカンパニー 宮本




※採光ブラインド アカリナは、製品の仕様・保証内容やサービスの違いで法人用と個人用がございます。法人用のアカリナは、AKARINA contract(アカリナ コントラクト)です。